CL京都の異端児「クワガノン」。
コロナ禍待望の大型ポケカ大会、チャンピオンズリーグ2021年10月11日に京都で開催されました。
新バトルスタイル「FUSION」を武器とする「ミュウ」が直前で発売されるなど、見所盛り沢山のCL京都でしたが、そこに颯爽と現れたのが「クワガノン」。
非GX、Vポケモンの「クワガノン」をベースとする「うらこうさく型クワガノン」がなんとベスト4に輝いたのです。クワガノンの活躍はSNS上でも大きな話題になっておりました。
今回は、そんな異端児とも呼べる「うらこうさく型クワガノン」デッキの強さ内容をご紹介します。
はじめに
まず初めに、京都CL(チャンピオンズリーグ)とは、ポケモンカードゲームの日本一、そして世界大会であるワールドチャンピオンシップス2022(WCS2022)の出場権をかけて争う大会のことです。。
そして、その2022年シリーズ最初の舞台が京都なのです。
つまり、この京都CLでの結果が後の各都市でのCLの結果を左右すると言っても過言ではなく、全ポケカプレイヤーが注目していました。
そんな中で、誰しも予想しなかったデッキがベスト4に輝きます。
そのデッキこそが、「うらこうさく型クワガノン」デッキ。
環境を跋扈(ばっこ)するVポケモンを凌ぎ、ベスト4という素晴らしい成績を収めました。
予選全勝(予選1位通過)本戦2勝1敗のベスト4という結果でした。すごすぎます。
デッキレシピ紹介
そんな「うらこうさく型クワガノン」デッキのレシピは以下の通りです。
「カビゴン」を除き、ポケモンは「クワガノン」と「インテレオン」の進化系列のみ。
そして、進化を基軸とするデッキでもあるため「しんかのおこう」と「ふしぎなのあめ」を搭載。
また、GXポケモン、Vポケモンがいないこともあり、「レベルボール」を採用しています。
メインはもちろん、クワガノン
このデッキのメインとなるポケモンは、勿論ながら「クワガノン」です。
非GX、Vポケモンでありながら、ワザの「エレキブラスター」の打点はなんと200にまで到達します。
「エレキブラスター」は、雷エネルギーと無色エネルギーを2つ要します。
少し重たく感じますが、「クワガノン」の1進化前ポケモン「デンジムシ」がその懸念を払拭してくれます。
「デンジムシ」の特性「バッテリー」は、なんと「デンジムシ」自身が特殊エネルギーとなり、雷エネルギー2個分として機能します。
デンジムシをエネルギーとして活用するために、「クワガノン」への進化工程としては「デンジムシ」ではなく「ふしぎなあめ」を使用することが定石でしょう。
また、無色エネルギーには「キャプチャエネルギー」を使用することで、メッソンやアゴジムシなどをデッキからベンチに出し、盤面を固めていくことが出来ます。
また、この「クワガノン」を最大限に高速に運用させるべく暗躍するのが、「ジメレオン」や「インテレオン」です。
特性の「うらこうさく」を用いることで、デッキから「ふしぎなあめ」や「しんかのおこう」を持って来ることにより素早く且つ安定的に「クワガノン」へと進化させることを可能にします。
「クイックシュータ」持ちの「インテレオン」も同時採用することで、スイクンV(HP210)やガラルファイヤー(HP220)など、200打点では僅か届かないモンスターに対して対策することができます。
基本的な戦い方
2進化ポケモンを2つも採用する少々特異なこちらのデッキですが、戦い方は至ってシンプル。
「インテレオン」や「ジメレオン」の「うらこうさく」を用いて、なるべく早く「クワガノン」の攻撃体勢を整え、後は「エレキブラスター」を放つのみ。
しかし、進化工程が多いため速攻攻撃は得意としていません。
「れんげきメッソン」と「アゴジムシ」を開幕と同時にベンチに並べ、「うらこうさく」と「エレキブラスター」の用意を早急に始めなければなりません。
しかし、それさえ整えば後は十八番の「エレキブラスター」の出番です。
「デンジムシ」と「キャプチャーエネルギー」で力を溜め、相手のポケモンを一掃します。
また、「エレキブラスター」は相手のベンチポケモン、バトル場ポケモン関係なく攻撃を仕掛けることが可能なのです。
HPが減ったGX、Vポケモンを狙うもよし、「デデンネGX」や「クロバットV」といったサポート系の低耐久ポケモンを一撃で葬ることができます。
それに加え、「エレキブラスター」で削り切れなかった相手ポケモンのHPを「クイックシューター」持ちの「インテレオン」で射撃することで、更なる安定性を持たせることが可能となります。
「クワガノン」のHPは150と、現環境では少々物足りない数字です。
そのため、相手ポケモンから一撃で気絶させられることもしばしばでしょう。 そうした時には、「レスキューキャリー」で「デンジムシ」を回収し、次の「クワガノン」の攻撃準備を整えます。
また、「回収ネット」をデッキに採用することで、「クワガノン」自身の回収も可能となっています。
これらのグッズは、全て「インテレオン」の「うらこうさく」でサーチが可能ですから、このデッキの安定性には驚かされるばかりです。
ボスの指令の不採用について
Vポケモンが掌握する現環境においてこのデッキは既に異彩を放っていますが、更にその異彩さに磨きをかけるのが強力サポート「ボスの指令」の不採用です。
従来、どんなデッキにも決定力を高めるべく採用されてきた「ボスの指令」ですが、この「クワガノン」デッキでは採用されませんでした。
というのも、「クワガノン」の「エレキブラスター」はベンチ、バトル場関係なく攻撃を仕掛けることが可能であるためです。
また、「インテレオン」の「クイックシューター」も同様にベンチ狙撃を得意をしています。
こうした事情から、通常では考えられない「ボスの指令」抜きのデッキとなっているのです。
クワガノン躍進の背景(ベンチ狙撃への未対策)
非GX、Vポケモンである「クワガノン」がここまでの活躍を見せた背景には、出場プレイヤーの自分ベンチポケモンへの警備の甘さが存在すると考えられます。
CL京都開催の直前には「ミュウ」が登場し、多くのプレイヤーが大会では「ミュウ」が猛威を奮うと予想しました。
その結果、「ミュウ」に弱点を突かれる「れんげきウーラオス」を使用するプレイヤーが普段よりも減少していったのです。
この「れんげきウーラオス」の減少は、特性「ベンチバリア」を持つ「ミュウ」の減少を意味しています。
「ミュウ」の「ベンチバリア」は、相手ポケモンからの自分ベンチポケモンのダメージを完全にシャットアウトする、というものでありベンチ攻撃を得意とするデッキには最大の壁となっていました。
しかし、「FUSION」を引っ提げた「ミュウ」への期待、そしてそれに付随して起きたと考えられる「れんげきウーラオス」の減少により、結果として「ベンチバリア」を持つ「ミュウ」を採用するプレイヤーが減ってしまったのです。
そこに颯爽と登場したのが、「クイックシューター」という強力な補助付きの「クワガノン」なわけですから、本大会で活躍することとなりました。
ベンチ攻撃への対策が緩くなると読み「うらこうさく型クワガノン」で大会に挑んだサクライトモヤ選手はさすがと言うべきです。
クワガノンデッキの注意点
ベスト4という華々しい結果を持ちながらも、やはり注意しなければならないポイントが幾つか存在します。
それが、以下の3つ。
①速攻デッキに弱い
「クワガノン」と「インテレオン」2匹の2進化ポケモンを有するデッキですから、盤面が整うまでに時間がかかってしまいます。
そのため、本大会でも優勝した「はくばバドレックス」や「ビクティニ」などの速攻デッキを苦手としています。
②「ミュウ」の「ベンチバリア」
また、先にも記載しました、「ミュウ」の「ベンチバリア」はやはり大敵と言えます。
本大会は直前に「FUSIONミュウ」が登場したこともあり、ベンチへの警戒が疎かになるプレイヤーが多数いました。
しかし、この状況がずっと続くとは到底考えられません。
今後も「ミュウ」の「ベンチバリア」が猛威を奮うことを考えると、やはりそこは慎重にならざるを得ないでしょう。
今回、クワガノンが非常に良い成績を残したので各プレイヤーはベンチ対策を講じる他ありませんね。
③「デンジムシ」のレギュレーション落ち
そして、最大の注意点が「デンジムシ」のレギュレーション落ちです。
「デンジムシ」のレギュレーションは、C。
年末頃にはレギュレーション変更が行われるため、「デンジムシ」が公式大会で使用できなくなってしまいます。
残念な話ではありますが、特性「バッテリー」と同等の効果を持ったポストデンジムシの登場を待ちましょう!
まとめ
以上、京都CLの異端児「クワガノン」の紹介でした。
デッキの強さは勿論、大会出場者の心理を突いたデッキ使用者の腕が光るデッキとなっておりました。
非GX、Vポケモンということもあり、気絶した時のリスクも低く非常に安定したデッキ内容の「クワガノン」デッキ。
これから更なる改良も期待されています。
しかし、これは複雑怪奇に絡まり合う本大会事情があってのこととも解釈できます。
やはり、その瞬間瞬間に適したデッキ構築を行うことが、ポケカ上達の近道とも言えそうです。
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